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暮らしのなかに


ひきつづき、OoTAKI Art & Design さんでの個展の様子。 タイトルにもなった「水を呼ぶ、夏の石」の石をイメージとして版画をくりぬいた

まるい「紙の石」を、100分の1スケールで制作した個人美術館内に展示しています。 夏の水遊びで耳に入ってしまった水をだすために

太陽であたためられた石を耳にあてれば、じわりと出てくる。

当たり前にあるものが突如、自分の身体の予測しない場所から中に飛び込んでくる。

身体を傷めないように自然の力を借りてもう一度「外へ」と呼ぶ。

あの感覚。あの時間。

芸術、アート。人の作ったものを受け入れ、外へ無理なくアウトプットしていくまでの

時間が私はあまりにも遅く、浅く、偏りすぎている。

現代の芸術の量や速さに目まいがし、

「理解し、味わう」ことができないような気がしてくる。

寧ろ、見る気も起きなくなってくる。

ほかの人たちとシェアすることができなくて「すまない」とさえ思ってくる。

昔の器用な作家や、職人と呼ばれたひとたちと同じ画材や道具やテーマを使っても、到底再現できないし、多すぎることを「恥ずかしい」とさえ思う。

ひとりで、少し考えたい。展示の事、制作の事、鑑賞の事。

そんなときに大滝氏から声をかけてもらったのです。あたたかな丸い石のような人です。感謝します。


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